市場環境

日本国内の衣料品・アクセサリー市場(衣料品、靴、履物、和洋傘類、鞄、トランク、ハンドバッグ、裁縫用品、宝石、貴金属を除く装身具等が対象)は2016年においては約15兆円であり、そのうち広義のファッションEC市場は1.4兆円を占めているに過ぎません(経済産業省から発表される商業動態統計調査等をもとに当社で推計)。 ファッション市場全体の成長率は低い状態で推移しているものの、EC市場に限って言えば年率10%近い成長が続いています。とは言え、ファッション市場全体に占める割合(以下、EC化率)は9%程度に過ぎないことから、今後も成長余地は多く残されていると考えられます。

当社ではこのファッションEC市場をラグジュアリーゾーン、トレンドゾーン、ボリュームゾーンに細分化して考えています。この中で、当社グループが軸足を置くラグジュアリー・トレンドゾーンマーケット(市場規模約9兆円)のEC市場規模は、約4,300億円と、EC化率は4%程度に留まっているのが現状です(いずれも当社推計値)。。何故、EC化率は低いのでしょう?決済方法に不安がある、実際に実物をみてみたい、など様々な要因があると思います。しかし、ネット環境が整備され、Eコマースの快適性、効率的な時間の使い方がクローズアップできるようになったこともあり、ECの市場は徐々に市場規模を拡大させています。ラグジュアリー・トレンドファッションEC市場で50%近くのシェアを占める当社でもEコマースのデメリットが少しでも軽減されるようなサービス拡充、サイト作りを行っています。海外のEC化率はと言うと、英国や韓国などで既に15%を超え、台湾にいたっては20%を超えてきているようです。米国、フランス、ドイツ、中国といった地域でも10%を超えています。このような状況を鑑みると、日本のラグジュアリー・トレンドファッションEC化率が10%の大台に乗ってきても何らおかしくないと当社では考えています。

市場規模のところでも触れましたが、当社の市場シェアは、ラグジュアリー・トレンドファッションEC市場に限れば50%近くを占めています。業界全体を取りまとめたデータがないのではっきりとしたことは言えませんが、二番手グループの市場規模は200億円弱と、当社が特段留意するような規模感ではありません。ファッションEC市場全体ではトップシェアを誇る「楽天市場」も、主戦場はボリュームゾーンのファッションとなっており、当社と直接競合するシチュエーションはあまり多くありません。比較的近いのは英国を地盤にグローバルで展開しているASOSでしょうか。しかし、同社も自社ブランドが商品取扱高の約50%を占めていることから、SPA型(※)ファッションブランドのECサイトとしての色彩が強くなっています。当社のように在庫リスクを持たないモール型ファッションECサイトというのは珍しい存在と言えます。 (※商品の企画から製造、物流、プロモーション、販売までを一貫して行う小売業態)

当社グループの中長期目標

当社グループは、消費者、ブランド双方にとってより利便性の高いファッションECのインフラ及びファッションに特化したインターネット・メディアを構築し、自ら衣料品・アクセサリー市場におけるEC化率の上昇を促進することにより、中長期的に年間商品取扱高5,000億円達成を目標としております。

市場拡大戦略

ファッションEC市場に軸足を置き、ZOZOTOWNの拡大を進める一方、新たな取り組みにより、様々なファッション領域への展開も加速させていきます。