IR―業績・財務―

市場環境

当社が属する日本国内のアパレルEコマース市場は約1.3兆円(2014年 富士経済調べ)に到達しました。アパレル市場全体の成長率は低い状態で推移しているものの、EC市場に限って言えば年率10%強の高い成長が続いています。とは言え、ファッション市場全体に占める割合(以下、EC化率)は9%程度に過ぎないことから、今後も成長余地は多く残されていると考えられます。

国内Eコマース市場

当社ではこのファッションEコマース市場をハイエンドゾーン、トレンドゾーン、ボリュームゾーンに細分化して考えています。この中で当社が主戦場としているトレンドファッションEコマースの市場規模は約3,300億円(2014年 当社推定)、EC化率は約4%に留まっているのが現状です。何故、EC化率は低いのでしょう?決済方法に不安がある、実際に実物をみてみたい、など様々な要因があると思います。しかし、ネット環境が整備され、Eコマースの快適性、効率的な時間の使い方がクローズアップできるようになったこともあり、Eコマースの市場は徐々に市場規模を拡大させています。トレンドファッションEコマース市場で約40%のシェアを占める当社でもEコマースのデメリットが少しでも軽減されるようなサービス拡充、サイト作りを行っています。海外のEC化率はと言うと、英国や韓国などで既に15%を超え、台湾にいたっては20%を超えてきているようです。米国、フランス、ドイツ、中国といった地域でも10%を超えています。このような状況を鑑みると、日本のトレンドファッションEC化率が10%の大台に乗ってきても何らおかしくないと当社では考えています。

市場環境

市場規模のところでも触れましたが、当社の市場シェアは、トレンドファッションEコマース市場に限れば約40%を占めています。業界全体を取りまとめたデータがないのではっきりとしたことは言えませんが、二番手グループの市場規模は200億円弱と、当社の1/5程度の規模でしかありません。ファッションEコマース市場全体ではトップシェアを誇る「楽天市場」も、主戦場はボリュームファッションとなっており、当社と直接競合するシチュエーションはあまり多くありません。Gilt、Glamour、YOOX GROUP、といったファミリーセール・アウトレット・並行輸入仲介系のEコマースサイトも最近は台頭してきていますが、基本的にはラグジュアリーブランドの取扱いを中心としたサイトであることから、当社が運営するEコマースサイトと競合することは少ないのが実際のところです。比較的近いのは英国を地盤にグローバルで展開しているASOSでしょうか。しかし、同社も自社ブランドが商品取扱高の約50%を占めていることから、SPA型(※)ファッションEコマースの色彩が強くなっています。当社のように在庫リスクを持たないモール型ファッションEコマースサイトというのは珍しい存在と言えます。
(※商品の企画から製造、物流、プロモーション、販売までを一貫して行う小売業態)