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社長と話そう Vol.1 「六時間労働制(ろくじろう)について」

ずっとモヤモヤしていたことがある。

うちの社長はよく取材を受ける方だと思うんだけど、社長へはいつも社外の人が質問をし、社外の人の言葉や文で、社外の人のメディアで、スタートトゥデイの情報が発信されていることに、小さな違和感があった。

”もっと社内のスタッフからの目線で社長に質問をして、自分たちの言葉で世の中にスタートトゥデイを紹介していきたい。”そう思い立って直接相談を持ちかけたところ、快くOKをもらったのでシリーズ化します。

ー「社長と話そう」ー

このシリーズ記事の目的は、社外の方向けには通常メディアでは取り上げられないような弊社代表の前澤の考え方、思いを発信することです。

ただ、実は何よりこのコーポレートサイトはスタートトゥデイのスタッフにも見てもらっているわけで、今のトップの考え方をしっかりとスタートトゥデイで働くみんなに報告することが、ぼくの中では社外向けよりも大切な目的だったりします。

第1回目は、導入から1年半が経過した「六時間労働制(以下ろくじろう)」について、社長と話してきました。

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ーまずは導入から1年半が経過したろくじろうに関して、どんな感想を持っていますか?

「ちょ、ちょっと待って。ポテトだけ食べていい?」

ーどうぞ(笑)。

「(もぐもぐごっくん)で、何だっけ?」

ーえっとですね(笑)、導入から1年半が経過した六時間労働制(以下ろくじろう)に関して、今どんな感想を持っていますか?

「いい感じだと思うよ。もうちょっと何のためのろくじろうなのかっていうことをしっかり考えてほしいな、っていうのはあるけどね。」

ーと、言いますと?

「ろくじろうは楽して早く帰れるっていう、間違った認識で広まっていないかが不安だね。社内外問わず。」

ーそのような誤認識が生まれた背景には、何が起因していると思いますか?

「何でそういう誤認識が生まれちゃったかっていう背景には、”自分の日々のシゴトのボリュームや内容に、定量的な目標がない”っていうことが関係してると思うんだよ。ろくじろうをできる人の大前提として、”今まで8時間かかっていたこのシゴトとこのシゴトを、6時間で終わらせるぞ”っていう定量的な目標設定ができるってことが条件なわけだよね。定量的な目標が無い人からするとさ、そもそも何を早く効率化すればいいかが不明確だから、ろくじろうは”ただ15時になったから帰っていい”っていうだけの制度になっちゃうじゃん?だからそういう人たちは、本当の意味でのろくじろうはできないんじゃないかな、と思ってるよ

ーそこは自分自身で目標意識を持つと同時に、メンバーと一緒に定量的な目標設定ができるように、ミドルマネジメント層の努力も必要ですよね。

「うん、そうだね。よくメンバーのことを見てあげて、しっかりやって欲しいなと思ってる。」

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ー社員とシゴトをしている中で、具体的にろくじろうの成果を感じた瞬間はありましたか?

「これはもう、ムダな資料が一切なくなったことと、みんなが話を単刀直入に、かつ本質的にするようになったっていうのが一番嬉しいよね。

ー”結局何が言いたいの?”っていうシーンは、以前より劇的に減っているとぼくも思いますね。ろくじろうって、まず社内に無駄な資料を無くすことから始めたじゃないですか。それで余計なものは極力省こうっていう思考が培われて、自然と議論も単刀直入、本質的になったんじゃないかなと思うんです。

「それはもちろんそうだよね。資料が無いと、要点を簡潔に目を見て話さないと何も伝わらないじゃん?意外とそれができない人が多かったよね。」

ーぼくも、社長に”ちょっと意味わかんないなあ”って言われる回数は減ってきたように思います(笑)。

「うん。そういう場面は本当に減ったよ。それが一番ろくじろうの成果を実感したことだね。」

ー逆に、期待していた成果がまだ感じられていないことはありますか?

「そうだね。社外で使える時間が増えることによって、勉強したり、趣味を追求したり、人と会ったりするわけじゃん?そこから得られるインプットが、シゴトにも活きてくることを期待してたんだけど、そこはまだ無いかな。」

ーそうですか。。。

「たとえば、突然誰かが一つのことにものすごく詳しくなったとか、”あの人変わったね”って言われるくらい大きな変化が見られる人がいるとか、そういうのが見られないのは残念かな。だから、本当にインプットの量が増えているのか、それがシゴトする上で活かせているのかっていうのは、みんな自分の胸に手をあてて聞いてみてもらいたいんだよね。

ーちなみに社長は社外で使った時間の中で、どんなことをシゴトに活かしているんですか?

「これを言うと遊んでるだけと思われがちだから、本当誤解を解きたいんだけど(笑)。俺の場合は休みの半分は趣味のゴルフを全力でやってるんだよね。全力でやるのが大事だよ。今は週2回行くようにしてるんだけど、日々少しずつだけど上達が感じられるんだ。それは間違いなく自分のインプットに繋がってるんだよね。どういうことかっていうと、俺はゴルフを修行みたいにやってるから、集中力も鍛えられるし、メンタルも鍛えられる。だから、ゴルフが上達してる実感がある時は、シゴトにもすごい集中力で向き合えてるんだよね。

ー”15時で帰って遊ぶのは悪”ということでは決してなくて、これまで以上に自由に使える時間が増えることで、いろんな勉強ができたり、人と会えたり、遊べるようになった環境で、シゴトでは増やせないインプットをどう増やしていくのか、っていうことですよね。

「そうそう。」

ーこのブログって、もちろん社内のスタッフも見てくれてるんですよ。で、今話したようなろくじろうに関しての課題などはあまりメディアでは露出しないのですが、今のスタッフと社長との考えのズレは是正していきたいし、そこに目を向けるべきだと思うんです。だから、このコーポレートサイトではどんどん正直に出していきたいんですよね。

「もちろん。良いところも悪いところも正直に、どんどん出していこうよ。やっぱり使える時間が増えてるのに、ただ昼寝してるだけとか、それじゃ意味がなくてさ。やっぱりシゴト以外にも打ち込める何かを持って、向き合ってほしいと思ってる。俺の場合は、それがゴルフだったりするんだけどさ。」

ーありきたりな言葉ですけど、”よく働き、よく遊ぶ”っていうのを体現しやすい制度ですよね。よく働きよく遊んだほうが毎日楽しいし、シゴトと遊び、どちらにもいい影響があると思うんですよ。「あれだけシゴト頑張ったから心おきなく遊ぼう」とか、「思いっきりリフレッシュしたから明日からまたシゴト頑張ろう」とか。

「シゴトと遊びを両立して、相乗効果が生まれた事例をもっと共有していきたいよね。社外活動でこんな結果出しました、みたいな。何かの賞を取ったとか、こんな人と知り合えたとか。スポーツで自己ベスト出したとかさ。ろくじろうになった事による社外活動の成果が共有できるようになるといいんじゃない?」

ーそうですね、みんなが何かに夢中になって極めようとする姿、ぼくも見たいです。

「あの人あんな勉強して、あんな資格取ったんだとか、ろくじろうじゃなかったら成しえなかったことっていうのを共有することで、シゴトだけじゃなくて生活そのものでお互いを刺激し合える環境ができていくんじゃないかな。

ーぼくが数年前に知った考え方に、”&(アンド)思想”っていうものがあるんですよ。例えば出勤前にランニングする人とかいるじゃないですか。あの人たちって、ぼくたちからすると”朝からクタクタになってちゃんとシゴトできるの?”って思っちゃうんだけど、元々の発想が違うんですよね。朝早起きして気持ちよく走って、汗をかくことで頭もシャキっとするし、出勤して朝席についた瞬間からエンジン全開になれてるんですよ。つまり、”何かをしてるから何かができない”ではなく、”何かをすることによって何かもできる”っていう発想なんですよ。行いは一緒なんですけど、発想を変えるだけで日々のモチベーションって一気に変わるなと。

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ーろくじろう導入にあたって、”こういう風に活用してくれたら最高!”というものはありますか?

「当然、職場でも何かをプロフェッショナルに極めてほしい、っていうのはあるよね。一人一人が”俺にこれを任せてくれれば絶対に誰にも負けないし、すごくいい結果出せるよ”って言えるようになってほしい。同じように、社外活動でも何かこだわりを持って極められる何かに時間を使ってほしい。何かを極めようとする時の考え方、行動、集中力ってさ、多くのものを生み出すんだよ。自分にもまわりのみんなにも。だから時間に余裕ができてゆったりするっていうよりは、100%打ち込める事に時間を使ってほしいな、って思ってるよ。」

ーろくじろうの今後について、最終形はどのようなものをイメージしていますか?

最終的に描いてるのは”時間なんて関係ない”っていう働き方、生き方だよね。やりたい時に働けばいいし、勉強すればいいし、遊べばいいし。それが一番じゃない?」

ーなるほど。それで言うとろくじろうは今、”効率化”っていうのが目の前の問題として浮き彫りになっていますが、根本的に何かに打ち込む情熱がないと、その働き方、生き方では結果も出ないし、豊かにもなれないですよね。

「”いつ働いてもいい”ってみんなに言うことは、経営者としてみんなに全幅の信頼を寄せる、っていうことだからさ。まずは何かに本気になれるマインドを、みんなが自然とつくれるようになることが大事だよね。

ーそうですね、目の前の効率化よりも、なんのための効率化かってことを考えることが大事だと思います。その時間関係なしの働き方に至るまでのステップって、どう考えていますか?順序を踏まえてなのか、いきなり一気に変えるのか。

「1000人が一緒に動いてる会社だから、みんな一斉にというよりはある程度のルールのもと、部署やプロジェクト単位で最適な働き方を考えていくことになるかもしれないね。それぞれのチームが最大限パフォーマンスを発揮できる働き方をすればいいと思ってるよ。

ーちなみにその最終形になるまでに、理想の時期はありますか?

うーん。2、3年後かな。2、3年後にはスタートトゥデイの中でも働き方が変わっていたり、社会も今とは働くことについての考え方が、大きく変わってると思うんだよね。」

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ースタッフの中には15時で帰るんじゃなくて、今は遅くまでバリバリ働きたいっていう人もいると思うんですよ。そういう人たちに合わせた制度の形は、今後検討されていくんでしょうか?

ろくじろうっていうのは、俺からの働き方のヒントだと思ってるんだよね。さっき言ったとおり、そのチームにとって最適な働き方を将来的にはすればいいわけでさ。最適な働き方で、最高なパフォーマンスを出す。で、毎日活き活きするってことがゴールなわけじゃん?だから何時間働くとかっていうのはあくまでヒントであって、命令ではないんだよね。だからろくじろうにトライしてみて、それが理想の働き方と言えないのであれば、ろくじろう以外の理想の働き方っていうのを、教えてほしいなと思ってるよ。」

 

「社長と話そう」まずはVol.1、いかがでしたか?

スタッフのみんなも、何かあれば直接社長に聞いてみるのもいいかと。

スタートトゥデイってもともと、そういう会社ですしね。